加圧筋力トレーニングについて – ② 使用する器具のお話

今回は加圧筋力トレーニングに使用する器具についてお話しさせていただきます。

加圧筋力トレーニングに使用する器具はシンプルで、

①圧力ベルト

②圧力計

③ダンベル

④ステッパー

⑤クロストレーナー

以上です。

 

それでは、一つずつ紹介をさせていただきます。

①圧力ベルト

加圧筋力トレーニングで使用する圧力ベルトは、腕用2/脚用2本の計4本で構成されています。一般の方がトレーニングされる際は腕と脚を分けて行いますので、腕の場合は両腕に脚の場合は両足の付け根にベルトを巻き付けてトレーニングを行います。

ベルトは一定の力を加えて締め付けるのですが、この際、安全にトレーニングが出来ますよう(トレーニング時に起こる体の変化に対応できるよう)特殊なつくりになっています。

少し詳しくご説明させていただきます。

加圧筋力トレーニング中は、ベルトから先の腕や脚の血液の流れがゆるやかになり血管に血液が溜まります。その結果、隅々の血管に血液が充満します。

また、筋肉から出た乳酸という疲労物質を薄めるために血管から水分が滲み出てきます。

この2つの作用で一時的に腕や脚が太くなるのです。

この腕や足が太くなった際に、ベルトの伸縮性に問題があると圧力が強くなり過ぎトレーニング効果が低下してしまいます。そのため、腕や脚に食い込みすぎず、緩まりすぎず(緩めると効果が下がります)、適度な圧をかけ続けられる絶妙な伸縮性のある素材が圧力ベルトには使われているのです。

 

②圧力計

加圧筋力トレーニングを適正な圧力で行う際には、どれくらいの圧力でベルトを締め付けているかをトレーナーが把握する必要があります。そのため、圧力ベルトには締め付け圧を測定する圧力計が接続できるようになっています。

加圧筋力トレーニングは、ただベルトを締めれば良いわけではなく、皆様一人ひとりに合った『適正な圧』をかけなければいけません。

その為に、加圧筋力トレーニングの際はこまめな圧の調整が必要になります。

圧力計で適宜数値を計り、微調整を行いながらその日その時の体の状態に合った圧をかけていきます。

これで、ベルトの締めすぎや緩めすぎを防止して最大限の効果が出るようにしております。

 

③ダンベル

ダンベルは腕の加圧筋力トレーニングを行う際に使用いたします。

腕の加圧筋力トレーニングは、両腕の付け根にベルトを巻き付け、ベルトから先(肘/手首/指など)の筋肉を集中的に動かします。

時間は10分以内と短いのですが、この短い時間の中で追い込んでいく必要があります。一番良いのは、制限時間いっぱいまで筋肉を動かし、なおかつ筋肉が動くギリギリの状態までもっていくことです。

この状況をつくりだすために、500gから1kgのダンベルで負荷を調整いたします。

たったこれだけの重さ?と思われるかもしれませんが、トレーニングの時に出てくる乳酸の作用により、筋肉には約5倍の負荷がかかるので、かなり重く感じます。

実際に、加圧筋力トレーニングをされているクライアント様から『もう腕が上がりません!』というお声をよくいただきます(それでも頑張っていただきます(^^))

 

④ステッパー

ステッパーは脚のトレーニングで使用いたします。

左右の脚を上げ下げするシンプルな動きのマシンですが、脚の加圧筋力トレーニングではかなり有効です。

脚のトレーニングでは脚の付け根にベルトを巻きつけるので、ベルトから先『だけ』の筋肉を動かしたい上半身を出来るだけ動かさず脚の筋肉を動かしたいのです。

ステッパーは上半身を固定することが可能で、脚の筋肉を追い込むことができます。

筋肉が追い込まれてくると上半身がブレてきてしまうのですが、随時トレーナーがチェックを行なっており、フォーム修正を行います。

脚を上げ下げするだけでも、かなりのキツさを感じられると思います。

 

⑤クロストレーナー

腕と脚のトレーニングの後にクロストレーナーというマシンで全身運動を行います。

実は、加圧筋力トレーニングによる成長ホルモンの効果は、腕と脚だけでも実感出来るかと思います。

ではなぜ、さらに全身運動を行うのかといいますと、『トレーニングをしていない箇所の筋肉の活性化』を狙うためでございます。

腕と脚のトレーニングを行った後は、疲労している腕と脚の筋肉をサポートしようと、ベルトを巻いていない部分の筋肉が活性化します。

当然、このタイミングでベルトを巻いていない部分の筋肉を動かすことがベストですので、全身運動が出来るクロストレーナーを使用しております。

(この時に、再度腕に加圧ベルトを巻いて強度を上げております)

また、腕と脚の加圧筋力トレーニングを行うと、体内で成長ホルモンの分泌や温度変化などが起こります。

これは非常にハードな運動をした時の体の状態に近く、全身の筋肉が活性化します(転移効果といいます)

この時に全身運動を行うことで、腕と脚以外の筋肉も効率良く鍛えることが可能ですので、クロストレーナーが適しているといえると思います。

 

いかがでしたでしょうか?(^^)

使う器具は少なくても効果はバツグンなトレーニングですので、ぜひご期待くださいね!

 

今回は、加圧筋力トレーニングで使用する器具についてのお話でした。

 

最後までご覧下さいましてありがとうございました!

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